杣口通信[里山便り①]


1994年創設、山梨県山梨市牧丘町杣口字青山の最奥に立つ小さな山小屋「杣口山の家」から季節の便りをお届けします。山小屋といっても一般営業はいたしておりませんのであしからず。
by somaguchi
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杣口冬支度

 11月5日の土曜日、塩山市改め甲州市(11月より)の五味ワイナリーの恒例の新酒祭りが開かれました。ここで演奏を披露することになって3年目になります。今年はヴァイオリン奏者のNさんと組んで、ヨーロッパアルプス地方のワルツやポルカ、アイルランドのジグやリール、日本の秋の歌などを、ギターをはじめバウロンやアコーディオン、ホイッスルなどとあわせて演奏しました。
 演奏のお礼にと、新酒のワインを何本か頂戴しましたので、年末のもちつき会の折にみなさんで飲んでいただけるよう提供いたしますので、楽しみにしていて下さい。
 来年の演奏ももうすでに依頼されていますので、お聴きになられたいという殊勝なお方がいらっしゃいましたら、五味ワイナリーさんに予約をしてみて下さい(電話0553-33-3058)。昼食付き飲み放題ですが、別途参加費が必要です。もっともまだ来年の日程は決まっていないと思いますが……。

 さてキノコですが、これが最後の収穫であります。裏山を30分ほど見回って探しました。
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 シモフリシメジとカノシタ。もうこれで山に入ることはないと思いますので、ほんとうに今年最後の天然キノコです。遠く仙台から(演奏を聴きに?)来られたYさんに持ち帰っていただきました。
 標高1000メートルほどの西沢渓谷入口、広瀬ダム付近の紅葉は、例年よりもかなり遅く、ちょうど盛りでした。
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 富士山が白くなるとストーヴ用のマキ作りをしなければなりません。小平のFさん、川崎のAさんとともに、たくさんいただいている建築廃材をチェンソーでストーヴに入る長さに切り分け、斧で割る仕事を淡々とこなしました。きょうは身体の節々が少々きしんでおります。
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 冬期の週末を何回か過ごすことができるくらいのマキをこしらえ、冬支度完了であります。
 それでは12月17日にお会いしましょう。
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# by somaguchi | 2005-11-07 15:35

10月最週末のキノコ

 10月29日の土曜日、塩山市のKさん、小平市のFさんとともに小屋近辺の林に入りました。ほぼ3週間ぶりの近所でのキノコ採りです。
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まだ幼菌ですがクリタケという名前の由来がよく分かりますね。おいしく食べられます。
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ようやくシモフリシメジが顔を見せてくれました。生えている時はもろくバラバラになりやすいキノコですが、熱を通すと締まって歯ごたえもよく、第一級の食菌です。おろし和えでいただくとこのキノコの美味しさがよく分かります。
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ヤマブシタケが1本だけ見つかりました。これはちょっと育ちすぎですが、褐色になったところを取り除けば十分いただけます。
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何年かぶりにアカモミタケがたくさん採れました。湯がいてからパスタに和えておいしくいただきました。
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やや上品な苦味のあるおいしいキシメジ。ふだんの年ならずいぶん前に終っている時期ですが、今年はいろいろなキノコの時期が不順です。でも採れると素直にうれしいものです。
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ムラサキシメジ。これも杣口近辺では久し振りでした。5本ほど採れたので、アカモミタケと一緒にパスタで食べました。
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これはちょっと名前不詳です。ご存じの方は教えて下さい。栃の切り株に生えていました。
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小屋の庭の紅葉はこんな具合でした。カラマツの黄葉はこれからです。

 シモフリシメジが出はじめたので、今年のキノコシーズンはそろそろ終りかも知れません。でも性懲りもなく来週も出かけようと思っています。5日の土曜日は塩山市の五味ワイナリーで新酒祭りが行われるので、それに参加したあと、酔っぱらっていなければちょっと山に入ろうかと思っています。
 先週の分と今回採ったのとあわせて、残りを冷凍保存してあります。年末12月17〜18日の忘年もちつき会で天然キノコ汁をごちそうしますよ。
 ではまた次回に。
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# by somaguchi | 2005-10-31 17:07

キノコ

 杣口周辺のキノコは、なんやかや用事があって3週間ほど見ていないので、どんな具合になっているか、先週末ちょっとのぞいて見るつもりでいたのですが、誘われて心ならずも(かどうか)八ヶ岳のふもとに出かけることになってしまいました。
 硫黄岳への登山口でもある本沢温泉入口付近で、樺と唐松の混じった森へ入ると……

 ここにもあるある、あそこにもあるある、まさにキノコの森でありました。標高は1600メートルほど、いつも採取に入っている杣口近辺の森よりも標高は高いのに、ナラタケなども笠の大きいのがまだまだたくさんありました。紅葉と同じようにキノコの世界も10日から2週間ほど遅れているのでしょうか。
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クリタケ
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ナラタケ
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ヌメリスギタケモドキ

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ナラタケモドキ

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ムキタケ
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チャナメツムタケ

 ほかにもシロナメツムタケ、アイシメジ、キヌメリガサ、クリフウセンタケなどを採取し、みなおいしくいただき、残りはさっと湯がいて冷凍保存です。

 次週は久々に杣口周辺の森を探索したいと思っています。
 キノコ狩りご希望の方はどうぞおいでください。
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# by somaguchi | 2005-10-24 09:29

雨の3連休

 先週末の杣口はあいにくの雨でありました。
 ほんのすこしだけキノコ採りをしましたが、カラカサタケやハナビラニカワタケが採れただけでした。結局、しとしと降りになったかと思うと激しくなったりして終日降り続け、都会派キノコ採りは濡れたり汚れたりするのがいやで、観光に切り替えたのであります。
 
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 この写真は勝沼駅前のぶどうの丘から杣口方面を展望したものです。真ん中に横たわっているのが塩の山、中央奥のやや左側に霞んで見える鉄塔の下が杣口山の家が立つ場所であります。

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 勝沼のぶどう畑では紅葉が始まっております。ぶどうの品種によって紅葉の色合いが違うのが分かるでしょうか。もっと紅葉がすすめばもっとはっきりとした違いになって、パッチワークのように見えることでしょう。

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 地元の名士Kさんに案内していただいて、原茂園という観光ぶどう園でいろいろな種類のぶどうを戴きました。ピオーネ、甲斐路、甲州、ニューナイ、ルビーオクヤマ、ピッテロビアンコ、レディースフィンガーなどを試食して、味や香りの違いを舌で感じました。秋の味覚であります。

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 ぶどうの丘ではコスモスが盛りでありました。

 さて次回のキノコはどんなぐあいでしょうか。
 秋晴れの明るい林で、ほどよく採りたいものです。
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# by somaguchi | 2005-10-13 17:15

キノコ不調

 10月最初の週末、林床はカラカラに乾いて、おまけに日曜日の日中など真夏のような暑さで、キノコの生える雰囲気がなかったですねえ。このところまったく雨が降らないとのことで、それも納得。
 それでもいったん森に分け入れば、手ぶらはで帰ることのないわたくしでありますから(笑い)、ひからびたサクラシメジ1本、ひからびたウラベニホテイシメジ数本、なかなかに立派なクリタケ1本(!)とごく若い小株、小指の先よりも小さいナラタケ1本(!)、ちょうどいいクリフウセンタケ2本などをゲットしました。クリタケとナラタケに(!)がついているのは、この2種は群生するものなので、1本、2本という数え方はふだんしないからであります。
 ウラベニホテイシメジとクリタケ、クリフウセンタケはわずかながらの汁の実になりました。そんなわけで今回は写真はなし、という哀れな結果になったのであります。
 次週に期待、でありますな。 
 
 でもやっぱり写真が1枚もないのはさびしいので、千駄ヶ谷のYさんが去年採ったというオオツガタケをサービスにアップしておきましょう。人によればマツタケに比するほどの味とか。わたくしはまだ採っておりません。あるいはむかし手にしたことがあるかもしれないが、そうとは知らずに捨てたことはあるかもしれないし、ないかもしれない、というあやふやな表現にとどめておきましょう。かほどにキノコ道は厳しいものなのであ〜る。
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# by somaguchi | 2005-10-03 19:50

野生キノコのシーズンインです

 このところめっきり秋らしくなりました。東京でも、朝晩は長袖が欲しいくらいですね。山梨県の北東部の山里に位置する山の家は標高およそ880メートルほどのところにあります。先週末の杣口は、東京よりもやや秋めいて感じられました。
 さて秋といえば、そう、キノコですね。
 いよいよ山の家の周辺もシーズンに入りました。
 わたしなど、日本のキノコが気になって気になって、クロアチアの旅から予定より早く帰ってきてしまったくらいです。(冗談)おまけにスロヴェニアの首都リュブリャナの本屋で見かけたキノコのガイドブックまで、スロヴェニア語で書いてあるので役に立つはずもないのに買い込んできてしまいました。トホホですな。
 先週末のキノコはこんな具合でした。
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 上からタマゴタケ、シャカシメジ、クリタケ。
 タマゴタケはどちらかといえば夏のキノコなので、そろそろ終わりころかもしれません。まったりした味でとてもおいしいキノコです。シャカシメジは毎年同じところに出ます。今年もその場所をのぞきに行ったら、律儀に顔を出しておりました。ある程度量がとれたらホイルで包んで蒸し焼きにしてもおいしくいただけます。すまし汁の実にしてもいいですね。
 クリタケは本来なら秋のもう少し遅くに出るキノコですが、今年はもう顔を出していました。まったくキノコの気は知れませんなあ。これでいつも出るころにまったく出なかったらどうしましょう。
 この時期は、都合がつくかぎり毎週末小屋に行っているはずですので、キノコ狩りをしたいという方がいらっしゃったら、ぜひどうぞ。ご案内いたしましょう。

 地元のWさんのブドウ畑で収穫されたヤマソーヴィニヨン100パーセントのワインのことは前に書きましたが、ラベルも出来上がり、販売を始めたようであります。しっかりしたいい色の、飲みやすいワインになりました。ご用命の方はノーコミッションで取り次ぎますので、ここのコメント欄でも、直接メールでも、希望の本数をお知らせください。ちなみに、ワインに仕込んだブドウの収穫は山小屋のメンバー何人かがお手伝いをし、ラベルは昨年秋にわたくしが撮影し、デザインを千駄ヶ谷のデザイン事務所のY+Nさんが手がけたものであります。
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# by somaguchi | 2005-09-26 22:36

夏草刈り

 21日の日曜日、山小屋のある杣口地区の一斉清掃があり、山の家からも3名が参加した。
 昨年はやはり同じ頃、水道水を供給している沢のゴミ掃除をやはり地区総出で行い、私たちも地元の人たちに混じって谷からたくさんの不法投棄されたゴミを引き上げた。
 町営水道も、町営水道から分岐させた導水管で取水している私たちの山小屋を含む6軒の家も、その沢の水を使っているので、沢水の汚染は死活問題だ。私たちの山小屋はほぼ週末だけ、それも毎週というわけではなく年間の週末稼働率といえば50パーセントに満たないくらいだが、常住している3軒の家は大変だ。見た目はきれいで冷たい水だが、汚染は目に見えないほうが怖い。
 引き上げたゴミの種類と量から、ゴミ問題の深刻さと、現実的な解決法の見つからない苛立たしさを改めて感じさせられた。記憶にあるゴミを片端から上げていくと、ジュース缶やペットボトルは言うまでもなく、洗濯機、自転車、タイヤ、自動車のバッテリー、建築廃材の類い、ビニール類、etc.。ひどいものでは瀬戸物の便器まであった。この写真はそのうちのごく一部です。
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 さて今年は道路周りや空き地の草刈りが主体。朝7時に地区の集会所前に集合し、区長あいさつのあとそれぞれの持ち場へ。地元の人たちはみな慣れた作業で、草刈り機の2サイクルのエンジン音がまるで和声を奏でるように谷に響く。時に2台のエンジン音が純正3度や5度に聞こえたりすることもあって、思わず草刈りの手を休めて聞き惚れてしまう。
 そんな作業も午前中には終わって流れ解散。午後からは小屋の敷地内の夏草刈り。一カ月ほどもほっておいた庭は手強い夏草がはびこり、草刈り機もビニールひもではなく刃のついた円盤でなくてはかなわない。
 草刈りを続ける一人、黙々とルピナスの手入れを続ける一人、家内の窓ガラス拭きや掃除をする女性陣を尻目に、わたくしは疲れと昼飯時のビールが効いて、ひとり長い昼寝をしてしまい、ヒンシュクを買いました。
 この前夜、昨秋収穫を手伝ったブドウから作られたワインが生産者のWさんから届けられました。ビールやモンゴルの焼酎アルヒで調子よくなっているところへこのワインで、すっかり酩酊しながら撮影したのがこの満月。右側がほんのわずか欠けているようですが、まあ満月としておきましょう。
 
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 ちなみにこの晩試飲したワインは、日本産山ブドウとフランス産カベルネ・ソービニヨンを交配させて作られた品種ヤマソービニヨンのみで醸造され、樽仕込みされた逸品。今年は700本ほどで終わりとのこと。ラベルが出来上がったら1500円から2000円で購入可能とのことなので、後日写真をアップしますので、ご希望の方は早めにこのコメント欄にでも購買意思を表明しておいてください。
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# by somaguchi | 2005-08-22 13:40

涼 夏の日のソーメン流し

 杣口山の家の夏の年中行事となった観のある、ある会の子供たちのサマーキャンプがことしも先週末行われた。横浜と横須賀の子供たち、小学2年生から大学生まで二十数名がやってきて、川遊び、肝試し、花火、ウグイス笛づくり、スイカ割り、流しソメーンetc.と、二泊三日で目一杯遊んで、喜んで帰っていったようであります。
 ふだん子供の声が聞こえることのないこの杣口青山の谷に、久方ぶりにかん高い声が響き渡りました。比較的しつけの行き届いたおとなしい子供たちでしたが、それでも本来持つエネルギーはすさまじいものがありますね。汗をダラダラ流しながらも、ひっくりかえることもなく、へたりこむこともなく、駆けずりまわっておりました。
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 山里から子供の声が少なくなって、過疎化が全国規模で進行しているこの十数年、老人世帯ばかりが増えているそうであります。息子娘たちは高等教育を受けて、地域に残るのは公務員ばかり。みな都会へ出ていってその郊外で世帯をもって、生まれたところには帰らない。便利で快適な都市生活がいいのはそのとおりでしょうが、そのぶんこころの快適さが失われていくような気がしてなりません。
 なんとかこうした悪循環を断つシステムが生まれてこないかと願うばかりですが、こればかりは行政にまかせていては進展がないと思えてなりません。
 
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# by somaguchi | 2005-08-02 16:42

大きなトチノキの下で

 山小屋から小一時間ばかり、クリスタルラインと呼ばれる杣口林道を登っていくと乙女高原という山間にポッカリあいた小さな草原に出る。もともとスキー場が計画されて開かれた場所らしいが、結局スキー場にはならず、草原が残った。これはいまになってみれば、結局よかった。私達はここできれいな高原の花を見ることができる。
 さてきょうの話題はこの乙女高原ではなくて、行く途中にある大きなトチノキである。誰が名付けたか「姥の栃」と小さな看板が立ててある。
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 ちょうどこのトチノキの花が咲いていた6月半ばにここを訪れた折に撮影した一枚。ちょっとブレていてまともな写真ではありませんが、これで木の大きさが分かってもらえるでしょう。たしか大人9人でありました。
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# by somaguchi | 2005-07-29 16:19

紫陽花

 梅雨明け以来、逆にすっきりしない空模様ですね。日が落ちると寒いくらい。大きい台風が南から列島をうかがっているからでしょうか。ジリジリ焦げるような陽射しにすっくと立つひまわり、冷えた西瓜にがぶり、なんていう日が恋しいこの頃。暑ければ暑い、寒ければ寒いで、人間なんて勝手なものですね。
 先週撮影した紫陽花。アップし忘れたのできょうご覧にいれます。標高が高いのでまだまだ満開です。ある年など、8月のお盆の頃まで咲いていたこともありました。
 
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# by somaguchi | 2005-07-24 09:03